教師とはなにか、という本質で、
十分見応えのある映画になっています。
同じ路線の「八甲田山」のヒットに続き
東宝では大ヒットが期待されましたが、
これを大きく裏切る成績となってしまった作品です。
この話は実話です。
大正デモクラシーという時期の
歴史的背景があります。
大正2年、
長野県のある中学校が
学校行事で1泊の木曽駒ケ岳登山を決行します。
しかし台風に見舞われ山小屋が壊れており、
教員含め37名のうち、
死者11名を出すという大惨事に見舞われます。
この作品を知っている方・・・少ないかもしれません。
出演者には、
鶴田浩二、岩下志麻、北大路欣也、三浦友和、大竹しのぶ など、
かなりスゴい面々になっています。
鶴田浩二や岩下志摩の演技がすばらしい。
教師とはなにか、
を考えさせられるいい話だと思います。
教師の人に見せたい映画です。
けだし『名言』です。
▼▼▼ 「頭だけが先走ったのでは駄目だ。
高い理想や夢を与えることは確かに必要だ。
しかし、
世の中に出れば、
子供の夢はすぐに壊わされる。
それでもそれを撥ね返して、
生きていける力を与えるのが教育だろ」
「辛いことから逃げ回ることだけを教えて
何が教育だ。
苦しみや困難はどこにいたって起こってくる。
子供は生まれついては強くも正しくもない。
それを鍛え、困難を乗り越えて生きていける
人間に育てるのが教育だろ。
思想も考え方も時代によって変わる。
しかし、
体験が人間を作るということは、変わらないのだ。」
実際の事件なので説得力があり
聖職の教師が今はいないのが残念です。
鶴田浩二さん演じる赤羽校長が、
自身の考え(実践主義)に立ちながら、
白樺派という理想主義的な若き教師たちと
それに反発する教師たち双方の意見に、
きちんと耳を傾けているのが印象的です。
現在の教師や役人たちの意見には、
ある種の思想のみを感じざるを得ません。
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