2015年7月18日土曜日

今年は戦後70年――。 今夏公開の2015年版『日本のいちばん長い日』が注目ですが、 それまでに観ておきたいオリジナルの’67年版『日本のいちばん長い日』

彼らには、
今の日本がどのように見えるでしょうか・・・


今年は戦後70年――。
今夏公開の2015年版『日本のいちばん長い日』が注目ですが、
それまでに観ておきたいオリジナルの’67年版『日本のいちばん長い日』 

東宝創立35周年記念作品のひとつとして映画化されました。
当時の東宝オールスターが出演しています。

出演者は本当に実力派俳優ばかりで「この人も出てる!」
と思うシーンばかりです。
本作をきっかけとして「東宝8.15シリーズ」として
1972年(昭和47年)まで6本の映画が製作されました。

 

昭和天皇がご家族とともにこの映画を
公開年の12月29日にご鑑賞されておられたことが、
2014年(平成26年)9月に公表された
『昭和天皇実録』で明らかにされました。

 ’67年版『日本のいちばん長い日』
三船敏郎が主役の阿南陸相を演じたことで知られる
2時間30分超の濃密な群像劇映画です。

終戦前夜の8月14日昼の御前会議から
翌15日正午の玉音放送までの緊迫した1日を描く歴史超大作です。
ちょうど24時間を追う設定になっています。 

とにかく、 三船敏郎の迫力に圧倒させられます。
三船敏郎演じる阿南陸軍大臣の「苦しみ」が見事に表現されています。

徹底抗戦を望む陸軍の代表として本土決戦を主張しつつ、
かなわぬとなれば将兵にとって名誉ある敗戦を迎えさせてやるため
最小限の猶予を求め、それもかなわぬとなれば
暴発寸前の陸軍省の若手幹部を引き締めつつ、
最後の責任は自らの死をもって償う、
という生き方や迫力に圧倒される。 

目をむいて、激情のままに行動する畑中少佐・黒沢年男も力演です。 

児玉航空隊司令の伊藤雄之助と横浜警備隊の天本英世の演技には、
この時代を象徴しているかのように思わせる強烈な印象が残っています。 

「無事天皇の終戦玉音放送がされるのだろうか」と思わせてしまう
圧倒的な歴史サスペンス劇です。 
近代戦において不敗を誇った大日本帝国が、
太平洋戦争で完膚なきまでに叩きのめされて、
無条件降伏を受け入れるに当たっての昭和天皇や
鈴木貫太郎内閣の苦悩がよく描けています。



彼らには、
今の日本がどのように見えるでしょうか・・・

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